
うちのハーレー子ちゃん
とうとう大型バイクの卒検が終りました。
ワタクシの運動神経の良さと、ライディング能力と、
そして、類稀なセンスの良さで……(ボコボコボコ!笑)
おかげさまで1発合格いたしました。
足が短い、力がない、頭が悪い(関係ないの?)の三重苦で
よくここまで頑張りました。時間オーバーもまったくしていないので、
お金の無駄もございませんでした。・・・
って実は、初めてバイクに乗ったのは、小学6年生のとき。
友達のおじいちゃんのカブを借りて山道で乗って遊んでいました。
中学の時は、高校の先輩のスクーター借りて乗ってたりと笑
高校三年間は、スクーターで通っていました。
田舎なものでして、バイク必須。
バランス感覚だけは、どの先生にもお褒めのお言葉を
頂戴いたしましたが、たぶん、それは家でバランスボールを
椅子代わりにしてるからでしょう。
手を離してもしばらくの間、正座もしていられます。
…って、誰でもできるのかな?
本日の記事は、自分のこれまでのがんばりを完了させるためにも
バイク日記を書きたいと思いました。
こんな記事でも何か拾って頂けたら、と思います。
興味がない方も多いかも、というか、完全に今日は自己満ブログです。
今から16年前に、LA旅行に行った時に、
ワイルド過ぎるおっさんが、ハーレーに乗ってハイウェイを
ババババババババ・・・・と発しているのを目にしてから
ハーレーってかっちょええー!ずっとと思っていました。
そのあとは、いつか乗れたらいいな〜、とか思っていました。
満月のお願いや、コーチングのゴールリストにも
バイクの免許を取る、とか、ハーレーに乗る、
だなんて夢を書いていたのを思い出します。
しかし、引っ越した場所は街の中の超便利な場所で、
すべてが徒歩で済むような場所だったので、
バイクの免許を取るのをやめました。
たぶん、バイクを買っても、ただの置物、
持つだけでお金を食べてしまう、娯楽になってしまうな、
と判断したからです。
ところが、ある日、
ハーレーのイベントがあり、誘われてそこに行ったが最後。
免許も持っていないくせに、ハーレーを買ってしまったのです。
というか、それを見た瞬間に「やっぱり大型免許取る!」
って決めたのですが。
衝動買いではなくて、自分の中で確信があるのですが、
これは直感買いだと思ったのです。
自分の中で何かが変わるような気がしました。
そのあと、テレビの取材のオファがありまして、
その中でやはりバイクの絵面で取ってもらえることになったり、
また、アメ車のマニアックな車の雑誌社の車の取材が入っているのですが、
一応アメリカの影響でアメ車を選んだけど、ハーレーもある、
と言ったら、それも載せてもらえることになりました。
どちらも大型バイクの免許を取ってバイクを買ったいい記念です。
話を戻しますが、自動車学校に行った時に、
果たして、最初から大型にチャレンジすることなど
できるだろうか?という不安がありました。
なにせ、こんなミニマムな身体で、かつバイクが重くて、
起こせなかったら乗れないでしょ?
という気持ちがあったから。

バイクとワタナベの大きさ、比べてみてください。
校長は、「まずは、大型バイク引き回してみたら?」
と言ってくださり、入校する前に特別体験をさせてくれました。
引き回しのとき、もう、重くて重くて、倒れそうでしたが、
何とか8の字で引き回すことができました。
そのあと、引き起こしをさせてもらうことになり、
倒れたバイクの起こし方のコツを校長が言ってくれて、
その通りにしましたら、大型バイクを起こすことができました。
と言っても、その大型バイクは、250キロそこそこだと思います。
買ったバイクの重量は350キロ以上・・・コツさえ掴めば大丈夫、
と言っても、なにせこのミニマムなサイズの身体と力だって、
そんなにないでしょう。力いらない、と言っても、
やっぱり引き起こしはどんなにコツを掴んでも重いよ?と思いました。
中免からチャレンジすることにし、
翌日から10代のピッチピチな学生たち中に入って、
教習に通ったのです。正直、最初は本当につらかった・・・

男性に交じって、スタート地点です。奥から二番目がワタクシ。
転んだり立ちゴケするたびに、本当に力も尽きる感じでもあり、
心が何度も折れるかのようでした。それはまるで
白バイの女性隊員がバイクでこけながらも、練習を重ねる
ドキュメンタリーをご覧になったことがある方も多いと思いますが、
そんな気持ちでした。今でもYouTubeで女性白バイ隊員が
転ぶ姿を見ると、自分に重ねてしまい涙が出ます。

最初にバイクを8の字に引き回しするのですが、
それをやっただけで、息が切れているのです。
体力がない。そして、腕力もない。
私は小さい身体ですが、力だけは若い時からすごくあったのですが、
今回バイクを引き回し、自分の力のなさと老化という現実に
真っ向から直面した気分でした。さらにコツが掴めていないので、
悔しい想いをしながらの教習でした。
最初のうちは、引き回しでさえ、バランスを崩しては
バイクを倒す、私も倒れる、また教習所内の車が
マジ徒歩の早さ?ってくらい遅くて、低速走行しているうちに
バランスを崩して転ぶ。2回転ぶと、引き起こすのに
力を使い果たしてしまい、3回目は起こせませんで、
ブロークンマイハートでした。
バイクを起こせなければ、乗れないじゃん?という
自分なりのルールがあったので、起こせないことが
何度かあり、それまた唇をかむような悔しさがありました。
それでも、時間オーバーすることなく、ストレートで
中免は見極めまで行きまして、試験も一発で合格できました。
なんか、これくらは自慢の種にしていいのではないだろうか?と
自分で自分を褒めたいくらいでした。そして、間を置かずに
続けて大型バイクの免許取得に通うことにしました。
大型になってからは、驚いたことは、
大型の教習車のほうが、非常に乗りやすかったのです。
走りもスムース、車体もちょっと軽くさえ感じました。
初日は、カーブでスピードを出して思いっきり転びました。
これが本当によかった。バイクの怖さをしりました。
それ以来、転ぶことなく、最後の教習まできました。
見極めでは、先生からはバランス感覚がいいことや
センスがあるとまでお褒めいただき、有頂天になっていたところ、
最後の最後にバランスを崩して立ちゴケ。笑
さて、一人で起こせるか?起こす時は必ず叫びながらやります。
うりゃーーーっ!!と。



誰にも助けを求めることなく、大型バイクの引き起こしました。
それはまるで私にとって最後の見極めにふさわしく
バイクを一人で引き起こす、という試験をされている
ような感覚になりながら、起こすことができました。
軽く感動・・・
そして、最後の教習から翌々日、卒検。
無事受かりました。中免、大型どれも時間オーバーも
卒検もすべてストレートで受かることが出来ました。

落ち着きがない、というのは、高校生の時に車の教習に
通っていた時から教官に言われていた言葉。
30年経っても、その辺は変わっておらず、
「落ち着け!!」と何度も言われながらの教習。
最高に落ち着いて、かわいい教習車ともお別れでした。

つらかったけど、楽しかった・・・
バイクの教習のお陰で力とメンタルの強さがかなり付きました。
そして、自分らしいな〜、と一番思えた趣味のような気がしました。
バイクに車、そしてカメラとボイトレ・・・人生を謳歌している
48歳中年の女性の背中を、世間様に見てもらうことで、
多くの人々にとって、行動を起こす、という面で
ほんの少しの励みを得て頂けたら、とも思っておりました。
あ、でもそれは1ミリくらいですがね。
何よりも自分がやりたい、と思ったことを
可能な限り、命ある限り、お金が使えるならば、
後悔なきよう、手を出してみる。
飽きたらやめるけど、飽きるまでやってみる。

今回バイクで本当にたくさんのことを学びました。
家から出たくない、引きこもりの私を、セッションデー以外の日は
家から出ることが習慣化なりました。
重い荷物を持つのもいやじゃなくなりました。
スーパーでは、どんなに重い物でもカートを遣うことなく
筋トレ兼ねてカゴを持ちます。昔は重かったのに、
今はそれすら感じなくなりました。
そして、フットワークが軽くなりました。
嫌なことが起きると、スルー力は以前からありましたが、
さらにスルー力発揮。ムダな所にエネルギーを使わない術を
バイク教習に通うことによって学びました。
・・・というよりも、忙しくて、変なことに巻き込まれたくない、
というほうが近いですが。
中型普通免許と大型免許を取るのに費やした時間、
1ヶ月間プラス3週間。終ってみたらあっという間。
この前もちょっと書きましたが、
すごくすごく仲が良くなった人、というのは、
お互いがその場を離れても、また連絡し合って会うことがあるでしょう。
しかし、さほどそうでもないのに、お世話になった人、
話していた楽しかった人、程度では、約束し合って
あうことなどはないと思います。
自動車学校などの場合は、たくさんの生徒が入り、
そして、卒業していくわけですから。
こういう別れは、私は涙が本当に出るくらい寂しく思うのです。
だって、そこに行かなければもう、二度と
会うことがないかもしれない人たちだから。
かといって、私も会いに行かないのも知っています。
それほど強い思い入れもないから。だからこそ、
非常に寂しく思うのです。もう、死ぬまで会えない人に入るから。
仙台100万人とし。その一人と万が一の確率でも会わない。
100万分の1の確率で会うことは、ほとんどないのです。
一期一会を本当に噛みしめております。
長い日記にお付き合いいただきまして、
ありがとうございました。何歳になっても、夢を諦めることなく、
自分のエネルギー値があがるものは、どうにかしてチャレンジ
してみてください。たった一つのチャレンジが生き方全体を
変えることだってあります。

あと2日で48歳。アラフィフ女、どこまでやれるか、
まだまだ何かにチャレンジして、泥臭く、男並みに
ガツガツやって行きたいと思います。
この記事を書くことで、やっとバイクの教習すべてが
終ったような気持ちになりました。
そして、仙台駅から一番近い自動車学校がキャッチな
花壇自動車学校様。本当に本当にお世話になりました。
先生方がおもしろかったので、笑いの絶えない教習でした。
心より感謝申し上げます。自動車学校行くなら花壇に決まり!笑
長々とした日記にお付き合い下さいまして、
ありがとうございました。ほんではまた明日。